はちみつ製品化のプロセス
山桜の蜜搾りが終わりました。昨年に比べると倍以上の収穫があったのは、山桜の開花が例年よりも早かったものの順当な気候でミツバチにとって集蜜が容易であったことに起因していると思います。昨年は、その前年の台風の影響もあり、今年のようには、山桜の花がしっかりと咲きませんでした。
写真①は、雄紀、隆一が蜜の溜まった巣枠を点検しているところです。巣枠の「あんこ」のような茶色い部分は、これから生まれてくるミツバチの蛹が入っています。外側の白い部分が蜜貯蔵庫で、この巣枠を遠心分離機(写真②)にかけて、蛹はそのままに、蜜だけを抽出したのち、巣枠は元の巣箱に戻します。
写真③は溜まった蜜が分離機から流れ出る様子です。蜜以外の不純物を遮るためにネットで一次濾過します。
20リットルのポリタンクに蓄えられた蜜は、さらに細かいネットを通して2次濾過したうえで、チューブや瓶に詰めて製品化されます。今年の一番搾り、糖度が十分で桜の香がしっかりとパックされた山桜蜜です。ミツバチの精励のたまものです。ぜひご堪能ください。
斉藤克明