司馬遼太郎さんの初期短編小説、「饅頭伝来記」で室町時代の初めころの「甘さ」がいかに珍重されたかということを述べたくだりがあります。下記、そのまま引用します。 「饅頭といっても、現在の、ふかしたメリケン粉に餡を包んだあれで …
<13日のコラムに続きます>ハチと呼ばれる昆虫は、驚いたことに2万種類もいるのだそうです。その中で、大量のはちみつを作り出すことができる蜂は極めて少数だそうです。その理由は、はちみつを大量生産するに足る蜂社会を作り、それ …
はちみつの甘さを糖度で示すと80前後の数値となります。私たちが日常、口にするりんごやみかんの糖度はおおよそ10~14、完熟のバナナでも20くらいですから、はちみつの糖度はりんごやみかんを6~7倍に濃縮したことになります。 …
写真はスペインの首都マドリッドの南東、バレンシア近くの地中海沿岸の山中にあるバランク・フォンドーと呼ばれる洞窟に描かれた壁画です。描いたのは新人と呼ばれている人類で推定時期は6500年以上前だそうです。 左下で見つめる人 …
寒い日本の冬を越すミツバチの知恵に蜂球があります。集団で塊になり寒さをしのぐわけです。厳寒の時期のみならず、分蜂といって女王バチが古巣を飛び出して新たな自分の巣、すなわち社会を作る時も原型として写真のように、その構成員と …
はちみつを大別すると単花蜜と百花蜜になります。その名称のとおり一つの花からミツバチが集めた蜜かあるいは複数の花(百花といっても百種類の花ではありません)から彼らが集めた蜜かという違いです。 写真は山藤を除く私たちの単花蜜 …
「百聞は一見に如かず」ということわざがあります。英語では、Seeing is believingですが、はちみつにそれを応用してみました。世界には多様なはちみつがありますが、味わっていただくことで自ずと好みが決まります。 …
私たちのフラッグシップ蜜、カラスザンショウ、最もポピュラーでプレーンな味わいのアカシア、そして今年の君津山里で豊かに開花したどんぐりをセットにしてお歳暮セットを作りました。 健康に良く、多彩な用途のある国産はちみつで、暮 …
私たちのはちみつは、国産、単花、非加熱です。ミツバチが集め巣に蓄えた花蜜を濾過して不純物を取り除きチューブ詰めしています。もちろん、はちみつ以外のものは何も加えていません。 純粋なはちみつは寒くなると結晶化することがあり …
<22日のコラムにつづきます> 11月も終わりに近づき、スズメバチ対策のネットが解除されました。9月から11月上旬までミツバチ群を襲ってきた彼らの姿は、もう養蜂場にはありません。 ミツバチの女王が2-3年生きて、その群、 …
<20日のコラムにつづきます> 私たち人間の社会から見ると、ミツバチ社会の雄は不思議でなりません。今まで複数回雄バチについて触れ、かつ働きバチはすべて雌バチであることを述べました。写真でもわかりますが、雄バチは雌バチより …
<16日のコラムにつづきます> ミツバチの共同生活を養蜂家は巣箱という素材で詳しく知ることができます。彼らの社会の維持はすべて雌のミツバチで構成されています。彼女らは、孵化してすぐに、幼虫の世話をはじめ、集められたはちみ …