ミツバチへの給餌
給餌作業中の隆一(①)と養蜂場の作業風景(②)の写真をご覧ください。短期集中開花の蜜源植物の時期はすでに過ぎ、初秋に開花する植物、タラの木(③)とハギ(④)も併せて掲載します。いずれも養蜂場周辺で撮ったものです。
カラスザンショウやドングリ(椎の木)、そしてアカシアなどの蜜源植物ほどタラの木やハギが密集して開花するわけではないので、蜜を搾るまでには至りませんが、ミツバチにとっては、自分たちのコロニーを維持するためにこれからの時期、貴重な食糧源となります。
隆一が持っているプレートですが、以前のものに比べて少しミツバチ密度が低くなっていますね。秋の訪れを彼らは植物の開花で認識するのでしょうが、そろそろ守りの時期ですね。
雄紀によると、2つの養蜂場のうち、ハイカーなど人々の往来が多い地域では、花粉餌は数日で完食されるのだそうですが、人の出入りがない養蜂場では、写真(⑤)のようにほぼ花粉餌をコロニー
のミツバチたちは食べないのだそうです。その理由は、蜜源となるタラの木の豊富さの違いと雄紀はいいます。すなわち、ハイカーなどがタラの芽を摘んでしまうため、その地域のミツバチコロニーでは、人工餌を食べるが、タラの木が豊富な養蜂場は、自然の餌のほうが彼らにとっては美味なので、人工餌は無視されるのではないかというわけです。おいしさの原点は、
人もミツバチも変わらないようです。
齊藤克明(父)