養蜂&はちみつコラム

#2 スズメバチ対策

ミツバチの巣を狙うスズメバチたち

の写真は9月の上旬、スズメバチ対策ネットを張る前の巣箱です。写真左側、ブロック台とその下方、4匹のスズメバチが確認できます。彼らにとって養蜂場は絶好のハンティング場です。その情報は、仲間に素早く伝達され、何等かの対処をしなければ2週間ほどで巣箱一個どころか養蜂コロニー全体が壊滅しかねないと雄紀は言っています。

余談ですが、日本ミツバチは西洋ミツバチと違い、スズメバチが襲来すると、集団になってそれを団子状に囲み、翅をブンブンさせてスズメバチを熱死させるのだそうです。仲間の死を目撃したスズメバチは、日本ミツバチの巣を容易には襲撃しないようです。

さて、日本ミツバチと違い、天敵に対して無防備な西洋ミツバチのコロニーを守るためのネットはす

網で立ち往生するスズメバチ

でに以前のコラムでご紹介しましたが、右の写真はスズメバチがその大きさゆえにネットをくぐることができず往生しているところを隆一が撮ったものです。

スズメバチの女王は、3年ほど生きるミツバチの女王と違い単年で死んでしまいます。雄紀によれば、昆虫の食物連鎖においてスズメバチは農業全般において、害虫駆除に大いに貢献しているそうです。そして冬には、彼らは越冬することなく、コロニーそのものが消滅します。毎年、この時期になり、スズメバチの餌になる昆虫が少なくなると、テレビでは、恐ろしく獰猛で有害なスズメバチ駆除が放送されますが、自然のバランスにおいては、一方的な悪役はいません。

私たちBee Conciergeとしては、スズメバチ対策もなるべく自然であることを基本に考えていきたいと思っています。

齊藤克明(父)

 

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