養蜂日記

アメリカニューイングランド地方―はちみつとメープルシロップ

アメリカを車でドライブすると、少し都市や町を外れればいたるところで地平線を見ることができます。北米の北東部、アメリカではニューイングランドと呼ばれている地方ですが、そこにはたくさんのボーディングスクールという寮生活を中心とした小学校、中学校、高校があります。

以前に、コネチカット州にあるサフィールドアカデミーという高校で、生徒がミツバチの飼育を研究課題として選び、自らの養蜂体験を学校誌に発表しました。この学校だけでなく、多くの学校で生徒たちが先生と協力してはちみつやメープルシロップを作るということを学校生活のなかで実践しています。

生徒数が100名に満たない中学・高校がバーモント州にあるのですが、その学校の先生は、教鞭をとる傍ら、養蜂を営んでいて、そこで学ぶ日本人留学生から600グラムくらいの瓶に入ったはちみつを頂いたことがあります。

11月には雪が降り、3月まで校庭に雪が残っているようなところで、生徒たちは自然を素直に受け入れて学び、やがてニュ―イングランド地方にあるアイビーリーグ校やリトルアイビーと言われる少人数(学生数5000名以下)の大学群に進学していきます。

覚えることよりも、考えること、自然への好奇心を大切にするその教育にはちみつ・メープルシロップ作りが組み込まれています。

自然を大切にする、その精神を根本において、私たちもはちみつ作りに励んでいきたいと思います。

斉藤克明

 

 

 

 

 

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