養蜂日記

みつばちの社会と人の社会

個人的な経験に基づいた話で恐縮ですが、アメリカの私立寮生中学、高校(ボーディングスクールと呼ばれています)は頻繁に校長先生が変わります。みつばち社会の女王蜂は通常、2~3年生きるとされていますが、時には、女王蜂の任期よりも短い短命の校長も、今のコロナ禍のアメリカのボーディングスクールにあっては、それほど珍しいことではありません。

みつばちの社会では、働きバチの数が増える春から夏にかけては、分蜂といって新女王が誕生し、旧女王が自分に従う働きバチとともに巣を出て、新たな巣を自然界に作るという現象がありますが、ボーディングスクールでは、生徒の数が増えている時は、校長先生は学校を去ることはありません。

校長先生は、新たに学校に入学する生徒の数が一定の限度を下回ると、理事会から罷免されます。みつばちの社会では、働きバチの数が減る秋から冬にかけては、女王蜂が巣を出ること、あるいは追い出されることはありません。

ミツバチの社会は、あくまでも女王蜂1匹が管理できるキャパシティーがピークに達したときに無理なく新旧交代ということになると思いますが、ボーディングスクールの場合は、あくまでも学校運営の経済ということが優先されるようです。

 

斉藤克明

 

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