養蜂日記

#6 ミツバチから学べること―集団としての知性

ミツバチ1匹の脳はおおよそ1ミリグラムほどだそうです。1グラムの1000分の1ですが、女王蜂1匹と働きバチ数千匹、初夏から夏には1万を超える彼らの集団が織りなす社会は、驚くほどに組織され、その結果を私たちは享受しています。すべての働きバチは雌で、雄は今の時期の巣箱には見られなくなっています。これも役割分担上の必然です。

秋も深まって、野に咲く花も疎らになってきましたが、それでも巣箱の中の働きバチは花蜜を求めて自らの使命を全うすべく巣箱から出て活動を続けます。余談ですが、自然のままのミツバチであれば、自らの集団を維持できるだけの餌としての蜜をかれらは確保し、それができない場合は、当然のことながら、集団の数は減っていきます。養蜂にあっては、秋から冬にかけて、ミツバチがなるべく良い状態で花蜜が極めて少ない季節を過ごせるように、人工的に給餌をします。

もちろん、彼らの集団がDNAとして記憶している四季を変えるほどのことは、養蜂家にはできませんが、彼らがまた来年の開花の季節に向けて、少しでも良い状態を維持できるよう、彼らの組織をサポートする季節になりました。

斉藤克明

 

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