#3 スズメバチ対策-刺すのはミツバチ
<8日のコラムに続きます>いよいよ秋ですね。北の国から初雪が始まりました。これだけ寒くなってもオオスズメバチ、キイロスズメバチの養蜂場への襲来に大きな変化はありません。スズメバチからミツバチを守るため、養蜂場全体をミツバチのみを通すネットで囲っていることはすでにご紹介しました。それでも外勤ミツバチを襲うスズメバチの駆除のため、日々、養蜂場でスズメバチを追いかけています。
熟練養蜂家としての雄紀、隆一、そしてそれを応援する私も秋のスズメバチ駆除で一度もスズメバチに刺されたことはありません。養蜂場に襲来する体長4-5センチに達するオオスズメバチやそれより小型ですが敏捷なキイロスズメバチを網で取り損なっても、彼らは逃げるばかりで反撃はしません。ところが、スズメバチ周辺にいるミツバチは、かれらの巣箱が至近距離にあるせいか、果敢に私たちに攻め入ってくることが多々あります。時として、ミツバチに刺されます。
ミツバチを守るという正義感は、私の勝手な思い過ごしで、ミツバチにしてみれば、スズメバチも人間も彼らの社会を脅かすものなのでしょう。
ネットの外であることと、スズメバチだけを捕まえるということで、防虫ネットを被らずにいた私は、スズメバチを捉えた直後に、その周辺にいたミツバチの怒りを買い、頬をチクリとやられました。痛い一撃!自然はあくまでも人の自由にはならないことを実感しました。
斉藤克明