養蜂&はちみつコラム

秋のミツバチ

足に花粉をため巣に戻ろうとする働きバチ

朝夕の気温は20度を下回り、紅葉の時期が間近となりました。写真は、晴れた日の働きバチの様子ですが、彼らの足を白っぽいものが覆っているのがわかります。これは花粉ですが、その目的は巣作りの材料として、また幼虫の蛋白源です。

一般に昆虫の活動は秋に終わりますが、ミツバチは冬眠をすることもなく、その活動は、季節を問わず行われます。

もちろん、彼らの巣箱としての社会は、春から夏にかけて、自然界に多くの花が咲くときに大きく成長しますが、冬季は彼らの成長源としての花蜜が大きく減少するためにその社会は収縮します。そろそろ、雄のミツバチが彼らの社会から消えて行き、女王蜂は産卵を止めて、来春になるまで蓄えている餌を少し食べながら過ごします。

今の時期、晴れた日は働きバチの活動も盛んでスズメバチ対策のネット周辺を巣に戻るために飛び回る彼らのバズがはっきりと聞こえます。元気な彼らを見ていると、秋が感傷よりも活動の時期であることが感じられ、自らの活動に拍車をかけるべく元気をもらいます。

斉藤克明

 

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