養蜂&はちみつコラム

#4 養蜂の未来-日本の養蜂文化3

<16日のコラムに続きます>
16日のコラムでレンゲとアカシアを蜜源とする転飼養蜂」と述べましたが、転飼とはミツバチ群すなわち巣箱を人為的に移動させて、開花時期の異なる蜜源植物から採蜜をすることです。
日本が高度成長期にあった昭和時代、その後期には国産はちみつの自給率が20%あまりでしたが、平成30年には驚いたことに6%までに下がっています。養蜂をなりわいとしている人々、あるいはその組織においてこの数字は極めて遺憾でしょう。なぜならば、大変な手間と労力をかけて、美味しい単科はちみつを生産しても、海外からの安価な輸入はちみつに日本のはちみつマーケットは席巻されざるを得ないからです。
日本の地理的特性や養蜂人口を考慮すると、生産条件が大きく異なる海外産のはちみつとの価格面では差がつくのは、はちみつだけではなく、米や麦、そして多くの農産物、更には生鮮食品の現実を見れば明らかです。
そのような現実があるので、おそらく20代の養蜂家、斉藤雄紀はNHKのEテレビジョン「人生デザインU-29」で取り上げられ、放送(2015年11月30日、月曜日、19:25)されたのでしょう。
つづく
齊藤克明

1つ星 いいね!
読み込み中...