養蜂&はちみつコラム

スズメバチがやって来ます

最強昆虫ハンタースズメバチ

雄紀が「スズメバチについて」というコラムを掲載したのは2013年10月のことです。すでにそのコラムをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、要点をまとめると次のようになります。

・日本では、クマに襲われて命を落とす人よりもスズメバチに刺されて亡くなる人のほうが多い

・スズメバチがいなくなったと想定すると日本の自然は壊滅する可能性がある

・スズメバチは農作物の害虫駆除に大きな役割を果たしている

・農作物だけでなく造園、建築などの分野でもスズメバチは有益である

・日本の養蜂業は西洋ミツバチによって成り立っているが、西洋ミツバチが野生化できない理由の一つにスズメバチの存在があり、それで自然の生態系が維持されている可能性がある

・地球上の生物のナチュラルバランスは極めて大切

さて、Bee Conciergeの養蜂場においては、今年最後の採蜜であるカラスザンショウがおおよそ終了しました。まだまだ暑い夏は続いていますが、養蜂の世界においては、これからミツバチの越冬準備サポートが始まります。

この時期、君津山里の養蜂場には、黄色スズメバチ、オオスズメバチが散見されます。スズメバチは肉食性で昆虫を捕食しますが、今はまだ養蜂場を襲撃する必要はなく、彼らの巣の周辺にはいくらでも給餌となる昆虫は豊富です。

9月になり、自然から昆虫が徐々に消えていく季節になると、スズメバチはより効率のよい狩場を探すようになり、養蜂場は彼らの最高の猟場となるわけです。

長かった梅雨が明け、おかげさまで今年のカラスザンショウも期待通りに集蜜を終えることができました。これから、Bee Conciergeのミツバチたちは長い長い彼らの社会の維持に入ります。その最初のハードルがスズメバチの襲来に対するミツバチの保護にあります。

その準備の要所をこのコラムでご紹介していきたいと思います。

齊藤克明(父)

 

 

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