養蜂&はちみつコラム

雄バチの役割

巣板にぶら下がるように作られた無駄巣

今の時期、これほどまでに雨が続いても、ミツバチの活動は盛んであるといっていいと思います。山桜、アカシア、みかん

、クロバナエンジュ、雪見草、そしてどんぐりと君津の山里、そして川辺を賑わす植物の開花に合わせ、蜜集めに精励するミツバチですが、写真は無駄巣と呼ばれるミツバチが自ら自分の巣箱の中に作った巣です。

彼らに提供される巣箱内の巣板は、働きバチ(雌)のサイズに合わせて作られています。働きバチに比較して目がかなり大きく、体もひとまわりほど大きな雄バチは巣板の六角形のセルに合わないので、巣箱の中の空きスペースに無駄巣で少し大きめサイズの六角形セルにより成長することになります。

さて、今まで何度か述べてきた雄バチの役割ですが、働きバチと全く異なり、蜜を集め、花粉を集め、女王蜂が産卵した卵を孵化させ、幼虫を世話し、育て上げるという役割には一つも関与しません。

日中、新生女王蜂と交尾をする目的のみに雄バチは生き、蜜集めに適した開花の季節が終わりを迎え、巣が越冬の準備を始め、働きバチの仕事が減少し、産卵が抑えられるころになると、雄バチは働きバチに巣から追い出されて彼らの一生は終わります。

ヒトの社会とはまるで異なるミツバチの社会ですが、彼らからの恵みの尊さを心に刻み養蜂という仕事を続けていきたいと思います。

齊藤雄紀談 齋藤克明記

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