ミツバチの共同社会
ミツバチ一匹の脳は一ミリグラム程度だそうです。
彼らの巣箱の社会は産卵専門の女王蜂、彼らのコロニーを維持するための食糧としての蜜、巣作りに必要な花粉を集める外勤バチ、巣内にあってその維持と卵と幼虫の世話をする内勤バチなど、その役割分担と活動は私たちに「知性」を感じさせてくれます。
巣箱の5枚から7枚程度のプレートを点検する度に感じるのは、そこにいるミツバチが例外なくせわしなく何かの仕事をしていることです。そして、巣箱に一匹しかいない女王蜂ですが、彼女もいつもせわしなく巣箱の中のプレートを移動して産卵という作業を日々全うしています。とにかく、一匹としてボーとしているハチはいません。
一匹一ミリグラムという脳の質量ですが、一つの巣箱には5000匹くらいのミツバチがいるので、脳の総和は5グラムという計算になります。彼らが織りなす組織的ルーティーンはおそらく、太古の昔から人々に驚異、愛着、そして畏怖を与えてきたのでしょう。それゆえに、現代のグローバル社会においても彼らのプロダクツは世界の人々を魅了するに足る多様な特性を有しているのではないかと思います。齊藤克明(父)