養蜂&はちみつコラム

♯2 ミツバチと太陽

 

養蜂業としてたくさんのミツバチを面倒見ていて不思議に思うことの一つに彼らの目、視覚力があります。巣箱には1万~5千匹のミツバチがいるわけですが、出入り口幅は縦1センチ、横20センチほどです。その巣箱には5枚~8枚ほどのプレートが入っていますから、巣箱の中はほぼ暗闇といっていいと思います。そのよう環境下でミツバチたちはどのようにして昼と夜を見分けるのかが疑問に思いませんか。

その解答は、ミツバチのヒトを超えた紫外線感知能力にあるようです。彼らの目にはヒトにはない紫外線認識目があり、それによって太陽光を感知するだけでなく、花や花粉のありかを的確に認識できるのです。もちろん、ミツバチの目を人間がモニターできませんが、紫外線認識が私たちが現在のミツバチ研究で得た結論です。

巣箱の中にいるミツバチは、太陽が昇ると外勤バチはその光と紫外線を鋭く認識し、小さな出入口から活動を開始するというわけです。つづく齊藤雄紀談(父:齊藤克明筆)

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