養蜂&はちみつコラム

#1 はちみつのテロワール 

テロワール(Terroir)とは、ワインの世界で良く使われる言葉で地域の特性といった意味です。この言葉はフランス語ですが、英語でいうところのテリトリー(Territory)地域、領地と同じような語源になると思います。ワインにお国柄や品種の個性があるように、はちみつにも同様の個性があります。

たとえば、ニュージーランドのマヌカハニー、日本のアカシア蜜などは、はちみつに興味をお持ちの方でしたらその個性については、ご承知のことと思います。

さて、私たちBee Conciergeが創るはちみつは、君津の里の個性を反映させています。この温暖で四季が明確、雨期もあり、春から秋にかけて多くの植物が多様な花を咲かせる地域の恵みをミツバチが蜜に結実させます。カラスザンショウ、アカシア、どんぐり(椎)、雪見草(空木)、山桜が現在のラインナップです。

自然が相手なので、年によっては、それぞれの蜜源の開花時期に、雨が多い時や曇りで低温の日が続くとミツバチが活動鈍り蜜の「作柄」が悪くなります。幸いなことに、すべての花が同じ時期に開花するわけではありませんから、厳密にいえば、毎年、それぞれの蜜の作柄が異なります。

つづく 齊藤克明(父)

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