養蜂&はちみつコラム

ミツバチの歴史-#2

<はちみつの歴史#1につづきます>

4日のコラムでは、人類の有史よりもはるか以前、今から8000年も前、有史以前に描かれたスペインのアラニア洞窟壁画について述べました。では、ミツバチはこの地球上にいつ頃誕生して、どのような進化を経て、人類の文明、文化に登場するようになったのでしょうか。

いざ出動 花蜜を集めに出かける働きバチたち

はちみつの歴史の著者、ルーシー・M・ロングさんによれば、蜂そのものは4000万年ほど前に南アジアか東南アジアで生まれて広がったと考えられているそうです。現在、地球上の多様な環境のなかで繁殖しているミツバチは9種類で、日本の養蜂の主役であるセイヨウミツバチは、昆虫学者によれば、30万年前に誕生し、北アフリカで進化したと考えられているそうです。

30万年前といえば、ヒトの歴史では旧人類であるネアンデルタール人が地球上に誕生したころと重なります。同じような時期でありながら、ヒトがミツバチが作るはちみつを知り、それを文明、文化の中に取り込むまでには、それから20万年以上もかかるわけです。

つづく

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