養蜂日記

#2 人間の知恵、ミツバチの知恵

近代養蜂の父、画期的なミツバチのための巣枠を生み出し、はちみつ生産量の革命をもたらしたラングストロースさんに続いて、2人目の養蜂における革命的な知恵者はローワン・ジェイコブセンさん(「ハチはなぜ大量死したのか」の作者)によればスイスの陸軍大尉でその時期は1840年代だそうです。

彼の発見は、スイスとイタリアの国境地帯に生息しているミツバチが性格が温厚で勤勉かつ繁殖力が高いということでした。このミツバチ種は日本にも明治の終わりころにはもたらされ、現代に至っています。私たち、Bee Conciergeのミツバチたちも元をたどれば今から120年ほど前にヘルマン・ヘッセが晩年を過ごしたというスイス、イタリア語圏のルガノあたりから輸入された群だったのでしょう。

もちろん、日本だけでなく、このアピス・メリフェラ種は、オーストラリア、ニュージーランド、そしてアメリカ大陸にももたらされました。現在、私たちの食卓にある純粋はちみつのほとんどが、この種によって作られたはちみつであることは間違えありません。(つづく)

斉藤克明

 

 

 

 

 

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