養蜂日記

ミツバチのバズ

SNSでの「バズる」という言葉の源は英語のBuzzです。辞書で引くと、ブンブンいう、ざわつく、うわさするなどとあります。実際のミツバチのバズですが、かなりの迫力です。特に、5月からおおよそ今の時期までの繁殖、成長著しい彼らのコミュニティ、巣箱を開けて蜜を採取する時の彼らのバズは、簡単に慣れる種の音ではありません。2センチにも満たないミツバチですが、数百匹が一斉に羽音をたてると、その圧力に気圧されます。おそらく、自然を愛し、ミツバチや蟻に深い興味を持ったメーテルリンクや、「ハチはなぜ大量死したのか」の作者のローワン・ジェイコブセンも同じように感じていたのではないかと想像します。

Bee Conciergeミツバチのプロダクツ群

バズは、もしかすると、SNSでの用語よりはるか前に、映画の演出で多用されていたようにも思うのですが、いかがでしょうか。スタンレー・キューブリックの名作、「2001年宇宙の旅」でも月にブラックモノリスが登場するシーンの音は、ミツバチのバズが源になっているように思います。

雄紀や隆一は、ミツバチのバズを聞いて、「(彼らが)怒っている」、「興奮している」などと言いますが、養蜂家もミツバチとの付き合いが長じるにつれて、彼らの「意思」をバズで感じられるのもしれません。

斉藤克明

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