養蜂日記

強風のなかのミツバチ-その生命力

昨日の強風でほとんどの巣箱の上蓋(おおよそ5kg:ブロックとポリカーボネート)が吹き飛ばされました。上蓋のみならず、その下の巣枠を覆う木製の蓋を飛ばされた巣箱や横倒しになってしまった巣箱も数個ありました。

倒壊した巣箱のミツバチコミュニティーは壊滅的打撃を受けたと慌てふためき、これは一大事と焦燥の念に駆られました。その巣箱のミツバチたちは、いつもの活動を停止し、いっけんしたところ動きが認められません。活動静止状態の巣箱を雄紀は、一つづつ淡々と巣枠を整え、元の状態に戻して、巣枠の土台を再確認して、いつもの状態に戻していきます。修復作業が終わった巣箱の出入り口から外勤の働きバチがポツリポツリと飛んでいきます。

自分たちの住み家を横倒しにされてもなお、騒がず、焦るどころか、静かにして再生を待つ彼らの生命力とそのコミュニティーを維持する力に、私は自然を再認識します。

もし、女王がこの事故で死んでしまったらどうなるかと雄紀に尋ねると、新たな女王を作るために働きバチは行動を開始するのだそうです。

強風は、今日も続いています。夕方の養蜂場見回りも欠かせない日になりました。

斉藤克明

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