養蜂日記

栗と縄文文化

秋になり、好評を頂いているくり蜜ですが、その蜜源は雄紀によると君津の里山に自生する野生の栗だそうです。

日本の田畑であれば、どこにでもある栗畑ですが、不思議なことにBee Conciergeのミツバチは栗畑のくりよりも野生栗の花蜜を好んで集めるのだそうです。

生命力が強く成長の早い栗の木

人工の栗畑のくりと野生のくり、その明確な違いは雄紀にも明らかではないようですが、くり、(そして味は落ちますが、どんぐりも)は日本の太古、縄文時代においては、とても貴重な人々の食糧源だったそうです。

雄紀曰く、「縄文時代は基本的には狩猟採集文化、ここ君津にも彼らがいて、くりやどんぐりからエネルギー源となる炭水化物を摂取していたと思うよ。鹿や猪を狩り竪穴式住居に住み、小さな集落がいくつもあったのだろうね」

当時は、今の日本の養蜂の主流となっている西洋ミツバチ(アピスメリフェラ)はいませんから、日本ミツバチがどれだけくり蜜を集め、縄文人がその恩恵を受けていたかは定かでありませんが、現代に再生されたくり蜜に日本の太古人の生活をふと考えてみたくなる秋の夜長です。

齊藤克明

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