養蜂日記

#2 自然と共に

<昨日のコラムに続きます>自然とのかかわりが日常で減少している現代ですが、その反映として、人口の都市集中と農村地域の過疎化があります。

養蜂事業では、一部、都市の屋上という人が密集しない場所を使って、東京23区内の大きな公園に咲く花を目当てに養蜂を展開するという例もありますが、そのほとんどが過疎の地域で展開されているといっていいと思います。

過疎といっても、ゴルフ場に代表されるような人工的な自然は、野生動物の生活地域を奪っているともいえます。Bee Conciergeが拠点としている千葉県、君津市、福岡地区においても、イノシシ、サル、シカなどが頻繁に見られますが、彼らの生存地域を狭めたのは、人間であることは間違えないでしょう。

素晴らしい自然の中にあるアメリカのボーディングスクール(中学・高校)

幸いなことに養蜂は、自然を大胆に害することなく、むしろ自然のままの植生を生かせる場所をミツバチに提供してやるだけで成り立つのでいよいよ自然の大切さ、有難さをその根本に置くことができます。

余談ですが、アメリカのボーディングスクールを訪問していて、学校のキャンパスに数頭のシカがのんびり歩いているのを見たことがあります。さすがに、クマ(グリズリーベア)やサル、アライグマ(ラクーン)などは広大なキャンパスに立ち入ることはないようですが、どこの学校でも野生のリス(スクウォーレル)は至るところにいます。そこで学んでいる中学、高校生たちは、自然に対する親近感を自然と身に着けることでしょう。

私たちにとって、自然とは、なくてはならないものですが、今、そのあり方を日本の子どもたちが触れて感じて学ぶ機会は減少しつつあるように思います。その機会を養蜂を通じて少しでも増やせないかと私は考えています。齊藤克明(父)

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