はちみつと王様
トーストをたっぷりはちみつにディップしていただきました。その香りと奥行きのある深い甘味に、王様に成った気分を味わうことができました。
イソップ物語やグリム童話ほどの昔の話ではありません。日本でいえば半世紀ほど前くらいの話です。当時、庶民が甘いものとして非日常ですが口にできたものといえば、バナナ、蜜柑などの果物が一般的ではなかったかと思います。もう少し時代を遡ると、「甘味」の希少価値は格段に高くなります。
以前にもはちみつコラムでご紹介しましたが、人が文字を持つ遥か前、BC6000年に人類は、はちみつを採取していたようです。それほどに甘味は人を魅了するものなのでしょう。
大雑把に言えば、日本においては江戸時代、はちみつの甘味をこころゆくまで堪能できたのは、諸国の大名クラスの人だけだったように思うのです。幸いなことに、私は1世紀半ほどの昔にタイムスリップした王様の至福を体験しました。しかしながら、この至福はルーティーンにはできません。
今も昔もはちみつは、その希少性をもって、人々の心と体の健康を支えてくれていると私は思っています。自然のままで何も足さない、何も引かないはちみつをバランスよく摂り元気な日々を過ごせることに感謝したいと思います。古希まであと五年ですが、フルマラソンに挑戦する意欲をもたらしてくれるのは、日々のはちみつ効果があると私は思っています。
斉藤克明(父)