養蜂日記

養蜂場生き物図鑑 その2

オオスズメバチ

言わずと知れた日本最大の蜂。写真はスズメバチトラップに一匹張り付けているところ。

毎年8/20以降になると大挙して養蜂場に押しかけては群れごと全滅させていく恐ろしい人たちです。

しかしこの蜂がいないと様々な昆虫が増えすぎて世界が害虫だらけになるという事を忘れてはならない。

私としても我々の養蜂場に来たスズメバチは駆除しますがそれ以外は極力殺さない。

 

 

トンビ

日本で唯一保護されてない猛禽類。

養蜂場の松の木に去年巣を作りました。えらくわかりにくいですが写真左側の木に巣があります。

ヒナが一匹巣立っていったようです。

現在も養蜂場周辺に沢山トンビがいます。おそらく草刈りしてある養蜂場はヘビとかカエルを狙うのに都合がいいのでしょう。

 

 

イノシシ

君津自体イノシシがたくさん生息している地域なのでやはり現れます。

右の画像は山の奥で見つけたイノシシの頭蓋骨。

イノシシはミツバチそのものにはめったに悪さをしません。というのもミツバチの羽音を怖がるのか今のところ巣箱の1m以内には近づいていないです。

しかし巣箱から1m以上離れると土をぐちゃぐちゃに掘り返したり、穴を掘って水たまりを作って泥浴びしたりやりたい放題やっていくので迷惑この上ない。

うちでは、養蜂場の周りを鹿よけもかねて1.8mの柵を張り巡らせて養蜂場内に入ってこられないようにしています。

 

 

 

メンガタスズメ

映画「羊たちの沈黙」のポスターにも描かれている有名な蛾です。とんでもなく大きくて太ってますね。

背中になんだか人の顔に見える白い模様があることから「メンガタ」の名があります。

こいつらにはミツバチと同じ匂いを体から発するという特技があり、あろうことか巣箱に侵入してハチミツを飲んでいくらしいです。

幸い大した量は飲まないし、数もめったに見ないくらい少ないので問題にはなりません。(和歌山県では2020年現在準絶滅危惧種に指定されている)

この蛾はうちにも来るんですがうちの巣箱の出入り口は少し狭くしてあるうえにステンレスプレートで補強してあるので巣箱の中に入ることができず、

巣箱入り口でまごまごしているうちに匂いによる偽装が剥がれて大量のミツバチに取り囲まれて死にかけてるのを2回くらい見たことがあります。

wikipediaのこいつの項目にはミツバチに逆襲されてはちみつ漬けにされると書いてありますが、こういうのの死体があるときはミツバチははちみつに漬けるのではなく、

巣の衛生環境を保つためにプロポリス漬けにして防腐処理します。wikipediaもたまにこうやって間違った情報が書いてありますから気を付けよう。

 

 

 

 

 

 

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