はちみつの甘さについて
はちみつの甘さを糖度で示すと80前後の数値となります。私たちが日常、口にするりんごやみかんの糖度はおおよそ10~14、完熟のバナナでも20くらいですから、はちみつの糖度はりんごやみかんを6~7倍に濃縮したことになります。
はちみつの原料となる花蜜にしてもその糖度は40程度ですが、それが80ほどに上がるのは、外勤バチが集めた花蜜を内勤バチが口移しで受け取り、それを巣の中の六角貯蔵セルに蓄えて濃縮させるからです。
その方法は、主に翅を羽ばたいて水分を飛ばすというオーソドックスなものですが、それが故にはちみつでしか味わえない独特の地味と風味、そして微妙なミネラルやビタミンが生成されるわけです。
昨年は、数年に一度の山藤から蜜が取れました。今年もぜひ精励なるミツバチたちにそのチャンスが巡ってくることを期待したいと思います。
斉藤克明