ミツバチの餌-花粉について
写真の中央よりすこし右側のミツバチの足を黄色く覆っているのは花粉です。彼らは、花蜜の果糖を活動のエネルギー源とし、巣作りや幼虫の給餌などに欠かせない蛋白源を花粉に依存しています。
ミツバチが足に蓄えた花粉のおかげでその植物は受精し、子孫を残すことができます。この自然の営み(花粉交配:ポリネーション)を人工的に行うことにミツバチが利用されていることは、10月30日の養蜂日記でもご紹介しました。
今の時期でも晴れた日に巣箱から外に出かけていく外勤のミツバチの一割から二割くらいは花粉をしっかりと後ろ足に蓄えて戻ってきます。おそらく、彼らには、特定の条件下で花粉を集めるといプログラムが1ミリグラムの脳に組み込まれているのでしょう。
ここ君津の山里は、冬でも椿や山茶花の花が咲きます。それらの花蜜を集めるというミツバチの活動は止むことはありません。彼らは、自らの巣という社会を維持するため糖と蛋白源を求めて1年間、休むことなく活動を続けています。
斉藤克明