オオスズメバチ対策-養蜂場のネット張り
スズメバチ対策のネット張りを終えた養蜂場です。
盛夏からいきなり秋に突入したような気候の今週でしたが、蝉の声が消えました。雄紀によると、オオスズメバチの格好のハンティングターゲットは、蝉だそうですが、彼らの個体数が減ることにより、ミツバチが群れている養蜂場が恰好のハンティング場になります。
今年の養蜂場へのネット張りは昨年とほぼ変わりません。世間では、ツクツクボウシが鳴き始めると夏も終わりと言われていますが、彼らの鳴き始める8月上旬にぽつりぽつりとキイロスズメバチが養蜂場に現れ始めます。そして、新学期が始まるころにそれがオオスズメバチの養蜂場への組織的襲来となります。
スズメバチの女王は、ミツバチの女王と比べると短命です。秋から翌年の春まで、ミツバチが個体数を減らしながらも女王は死なず、働きバチも冬眠はせずに、自分たちの社会を維持します。一方、スズメバチは秋までに巨大化した彼らのコミュニティは、冬で女王バチを除いては終わってしまうようです。
ミツバチにとって最も怖いのは、オオスズメバチで、そのためのネット張りですが、彼らより小型のキイロスズメバチやヒメスズメバチは、ネットをくぐりぬけることもあります。木枯らしが吹くまで、養蜂場を守る私たちのスズメバチ対策は続きます。
斉藤克明