養蜂&はちみつコラム

ミツバチの世代交代―分蜂について

①分蜂群の集団

分蜂寸前の巣箱の出入り口―異常に群がる働きバチ

開花の季節を迎え、ミツバチが劇的に増える時期でもあります。木の幹に群がっているのは、養蜂場のある巣箱から抜け出た働きバチ、そして新たな女王蜂の集団です。これを「分蜂(ぶんぽう)」といいます。

一般的には、旧女王蜂が自らの集団を率いて、新たな社会を造るため巣箱を飛び出します。①の写真は、養蜂場の近くの様子ですが、雄紀によると、ここで新たな巣、すなわち彼らの新コロニーを作るわけではなく、一時的な終結場所なのだそうです。②の写真は、その働きバチの集団を巣箱に戻すための作業に取り掛かるところを映したものです。どのようにして、この集団を巣箱の戻すかというと、木の幹を揺すって、この集団を巣箱に落とし入れるのだそうです。

②分法群をキャッチする

これから9月ころまでは、ミツバチが増え続けるわけですから、分蜂は自然の成り行きで起こることになります。それが頻繁に起これば、彼らの社会が枝分かれしてしまうわけですから、集蜜の効率は当然下がります。分蜂をなるべくさせないのが効率の良い集蜜を目指す養蜂家の腕の見せ所ということになります。冬場と違い、これから秋に至るまで、養蜂家の忙しい日々が続くといっていいと思います。

斉藤克明

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