養蜂&はちみつコラム

歴史小説のなかのはちみつ

今でも多くの人々に読まれている歴史小説、そのなかでも著名な作家、柴田錬三郎さん(1917年~1978年)が「最後の勝利者」という小説のなかではちみつに触れています。

貢物としてのはちみつが描かれている小説の表紙

時は慶長三年(1598年)夏、豊臣秀吉の逝去に伴い、石田三成は朝鮮から兵を引く命を出しますが、朝鮮王朝に対してその王子を人質とするか、それを免れんとするならば毎年、米、虎豹の皮、薬種(漢方薬の材料)、精蜜(精製したはちみつ)などを必ずみつぎ物として日本に持ってくることを要求したそうです。

今から400年あまり前の話ですが、国同士の貢物としてはちみつが選ばれることにその珍重性がうかがわれます。甘いだけでなく、その効用がすでにアジアの国においても認識されていたからこそ、貴重な選択肢としてのはちみつがあったわけです。

「はちみつの歴史は人類の歴史」ということわざができるほど、人類に太古から親しまれて来たはちみつですが、日常の読書のなかでその記述を発見すると、つい嬉しくなり書かせていただきました。

 

齊藤克明

 

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