養蜂&はちみつコラム

分蜂発生!

真夏の採蜜、写真①は今日、早朝の養蜂場です。働きバチが群れを成して養蜂場の一角を飛び回っています。雄紀によると「分蜂だよ」だそうです。分蜂とは、新たに巣を作るミツバチの群れのことを言います。写真②が分蜂群のミツバチが養蜂場の自然の木に定着しつつある写真です。

「どうして分蜂が起こるの」という質問に対して、雄紀曰く、「巣が過密状態になって窮屈になるから」だそうです。人間の社会であれば、民族大移動においては、その指揮を執るリーダーが欠かせませんが、ミツバチの世界では、女王蜂がリーダーとして率先して分蜂の先陣をきることはないのだそうです。

分蜂の主人公は、働きバチたちだそうです。窮屈を感じた彼らがある一定の数になると、その巣からブンブンと飛び出していく、それを追いかけるのは、既存の女王蜂。それがミツバチの社会だそうです。

養蜂家が恒に巣箱の管理を怠らないのは、分蜂のタイミングを予測し、それを未然に防ぎ、ミツバチがあくまでも自然に仕事のできる環境、窮屈でない環境を提供してあげることです。

今回の分蜂は比較的小規模だったので、養蜂場の大勢に影響はありません。①に見える白い箱は分蜂群のために準備した新巣箱です。分蜂ミツバチ群がそこに定着してくれることを願いつつ、カラスザンショウ蜜搾りを私たちは日の出前から続けます。

齊藤克明(父)

 

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