晴れた日には、活発に活動するミツバチですが、雨の日は巣箱から飛び立つことはありません。そして曇りの日にも外勤バチの活動は低迷します。先日のコラムでも述べましたが、ミツバチは紫外線認識能力がヒトよりも優れているため曇り空でも太陽の位置を確認できるので、花蜜を集めることはできるのですが、今の時期、外気温も彼らの活動に影響するものと思います。

では、晴れの日が続く年は、多くの蜜が収穫できるかというとそれは、YESとは言えません。雨が少ないと、蜜源植物が開花に十分な水分を得ることができないため、開花の期間が短くなります。そのためにミツバチが満足に花蜜を集めることができないのです。雨の日もまた必要という自然を素直に受け入れることを、ミツバチたちから私たち養蜂家は学びます。齊藤雄紀談（父：齊藤克明筆）