養蜂日記

#5 養蜂の未来

君津の山里でみつばちの面倒を見ながら、その恩恵に預かる仕事をしていると自然への感謝とその興味尽きないメカニズムに畏怖の念を覚えます。

自然、気候、文化、食を考えることから始まったこのコラムですが、転飼養蜂や雄紀のテレビ出演など今まで述べさせていただきました。今日は、日本独特の豊かな自然と養蜂の関連について考えてみたいと思います。

 

そもそも豊かな自然は、日本だけではなく地球のあらゆる地域に存在します。例えば、北米大陸であれば、グランドキャニオン、ナイアガラの滝、ロッキー山脈、ユーコンの平原、南アメリカ大陸では、アマゾン川流域、ガラパゴス諸島、イグアスの滝、オセアニアでは、エアーズロック、グレートバリアリーフ、アジア大陸では、山水画で名高い桂林、ユーラシアにはアルプス山脈に広がる牧草地、そして氷河など、世界遺産的に見れば、きりがありません。

では、それでも光る日本の自然とは一体何でしょうか。それは、大陸の自然に比べて、日本の自然は激しく変化することで常に未完成であることに由来しないでしょうか。

つづく

1つ星 2
読み込み中...