オオシマザクラ
日本の桜というとやっぱり皆ソメイヨシノを思い浮かべると思います。
実際街中で見かける桜の90%くらいはソメイヨシノなんじゃないでしょうか。
しかし、何度かこのブロブでも紹介しましたが日本にはいろいろな種類の桜が存在しています。
今回紹介するのは私が一番好きな桜、オオシマザクラです。
この桜は桜の中でも大型に育つ桜で、園芸品種の桜ではなく元々は野生の桜です。
原産地はどうやら伊豆大島らしいと言われています。名前の由来もこれです。うちの周りに数多く生息しているのですがこれは、この桜の材木が炭の材料に最適だったためかつて炭作りが盛んだったこの辺りに伊豆諸島から導入されたものだと近所のおじいさんが言っていました。
花の咲く時期はソメイヨシノが散った頃に満開を迎えます。
蜜を吹く量が多いので、この辺の養蜂家にとっては春の主力蜜源の一つとなる非常に重要な植物です。
私がこの桜を好きなのは養蜂家として見たとき重要というのも確かにありますが、一番の理由は花が咲いたときの美しさです。
この桜は桜にしては珍しく花びらの色がほぼ完全な白色です。そして花は緑色の葉が生えてくるのと同時に咲きます。
白色の花と緑色の葉のコントラストがなんとも言え無いほど美しいのです。上の写真は夕日に照らされているのでオレンジ色っぽくなってしまってイマイチ美しくないですが、青空の下で咲くこの桜は本当に美しい。
個人的にはソメイヨシノよりも何倍も美しいと思います。
言ってしまえばソメイヨシノの美しさは着飾ったドレスみたいな美しさだと私は思うのですが、オオシマザクラはそれこそ自然の中で力強く生きる野性味溢れた美しさです。
そういうわけで現在オオシマザクラの蜜をミツバチたちが勢いよく集めてくれているところです。
桜の蜜の発売は4月下旬頃を予定しています。どうかもう少々お待ちください。