養蜂&はちみつコラム

#2 はちみつの甘さ

<13日のコラムに続きます>ハチと呼ばれる昆虫は、驚いたことに2万種類もいるのだそうです。その中で、大量のはちみつを作り出すことができる蜂は極めて少数だそうです。その理由は、はちみつを大量生産するに足る蜂社会を作り、それを合理的に運営できる蜂の種類が限定されているからです。

13日のコラムで私は、はちみつの原料となる花蜜の糖度を40とお伝えしましたが、その平均値は16くらいでした。お詫びして訂正させていただきます。その原料を80にまで上げるミツバチの組織活動、役割分担は知れば知るほど、彼らの集団としての知性に驚かされます。

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私たち人類の歴史という視点からはちみつを考えると、人類が口にした食べ物、飲み物のなかで、はちみつは最上位のロングセラーではないかと思います。近代になり砂糖をはじめ、多くの人工甘味料が人々によって生み出されましたが、自然を愛する養蜂家が作るはちみつは今でも世界中で多くの人に太古と変わらない味で愛されています。

さて、私たちBee Conciergeは、君津に根拠地を置いて養蜂を営んでいますが、幸いなことにこの地の風土は気候に恵まれ、初春の山桜から始まり、雪見草、アカシア、クロバナエンジュ、山藤(数年に一度)、どんぐり、栗、みかん、そして夏の終わりのカラスザンショウまで多様な蜜源植物に恵まれています。

これから人々の生活が未来に向けていかに変わっても、はちみつの味はそのままに提供できることが養蜂家としての喜びであると私たちBee Conciergeは思っています。

 

斉藤克明

 

 

 

 

 

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