単花はちみつについて
はちみつを大別すると単花蜜と百花蜜になります。その名称のとおり一つの花からミツバチが集めた蜜かあるいは複数の花(百花といっても百種類の花ではありません)から彼らが集めた蜜かという違いです。
写真は山藤を除く私たちの単花蜜のラインアップですが、ご覧のとおりそれぞれの蜜の色が違います。いずれの単花蜜も糖度は80ほどで、ほとんど差違はありませんが、風味、コク、香り、後味などテロワール風に追求して行くとその世界はまさにグローバル的広がりがあるのではないでしょうか。
私たちのフラッグシップ蜜、カラスザンショウを例にあげると、この蜜源植物は日本全国にあります。その中でここ君津に群生するこの植物は、10メートルを優に超える大きさにたくましく成長し真夏に開花します。彼らの群生を支えるこの地の土壌と気候が、独特の風味とコクを醸成し、働きバチが真夏の暑さにめげずにせっせと集蜜に励んだ結果を多くに皆さんに支持して頂いています。
ちなみに、私たちのみかん蜜は、君津から30キロあまり離れた鴨川産です。それぞれの蜜源植物がそれぞれの個性を発揮しうる土壌と気候、その風土をしっかり受け止めてくれる精励なミツバチに私たちは感謝しています。
斉藤克明