はちみつカクテル ― ハニースパークルの作り方
そろそろ外での飲食が可能になりそうですね。もちろん、油断は禁物ですし、コロナ感染者の数が劇的に減少しているとはいえ、コロナ禍以前の日常に戻るまで秒読みとはいきません。
さて、はちみつカクテルですが、このカクテルの特長は、好みのはちみつを好みの分量で、スピリッツやリキュールを脇役にできるところにあると思います。私はオーソドックスにはちみつ小さじ一杯、ジンをワンフィンガー(30ccほど)に、炭酸水を100cc~150ccを注いで作ります。ジンはアルコール度数40度くらいですから、それを3倍くらいにうすめると日本酒程度の度数になります。自然を愛し、お酒を好きだった若山牧水は
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」
と歌いました。この時期、ひとり、独自のはちみつカクテルで虫の声を静かに聞くのも「いとおかし」ではないでしょうか。
斉藤克明