タラの芽-その花
写真は養蜂場の外郭に咲いたタラノキの花です。蜜源植物ではありませんが、春になり、山桜が咲きおわるころに収穫できる、山菜の王様と言われているタラの芽がこの木から摂れます。
私たちは君津を拠点にしてほぼ定置で養蜂を行っています。ミツバチ群を長距離移動することがない分、彼らの環境により関心を持つことができることが、美味しいはちみつを作るアドバンテージと考えています。
この時期、養蜂場では、スズメバチ対策が私たちの大切な仕事になりますが、ふと山里の自然に目を向けると、必ず何かの発見があります。今の時期、緑に囲まれた養蜂場でタラノキの花は、まるで自然の線香花火。そのパチパチとした白さが私たちをひきつけます。
来年の春、美味しいタラの芽の実を食べられることを願いつつ、秋の養蜂場の仕事に精励したいと思います。
斉藤克明