養蜂&はちみつコラム

保存食としてのはちみつ

備えあれば憂いなし:非常時に最適なはちみつ

コロナ禍で今までの日常が遠のいてから1年あまりが過ぎました。やっとマスク生活や密を避ける生活に慣れてきたところですが、自然災害の多い日本においては、「もし~が起こったら・・・」ということに、今だからこそ、備えておく必要があるのではないでしょうか。非常時においても、「密」が気になる今の状況では、自宅あるいは車など、個人、家族単位での生活が、基本になるかもしれません。

個人、あるいは家族単位で1週間くらいの食べ物と飲み物の確保を考えた時、加工の必要がなく、すぐに摂れて、栄養の補給ができて、なおかつ、できるならば美味しく食べられるものと考えるとはちみつはかなり上位にランクされると思います。

はちみつはそのままで摂取できます。電気やガスが使えなくても、チューブ入りのはちみつなら、非常時は、スプーンやその他の食器などを使わず、そのまま直接食べられます。

はちみつは2年くらい室内の常温で保存が十分に可能です。寒い時期になると濃色系のはちみつは、淡色系のはちみつよりも固まりやすい傾向がありますが、糖度が80あまりと高く、殺菌作用があるので、2年を過ぎても腐食することはほぼありません。(養蜂家の角田公次さんはその著書、「ミツバチ、飼育・生産の実際と蜜源植物」で「エジプトのピラミッドから2000年経過して出てきたもので使用できたのは、はちみつだけだったといわれている」と述べています)はちみつは非常時にはとても頼りになる食べ物です。

 

斉藤克明

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