2020年の回想―その2
写真は今朝の養蜂場です。霧が晴れても気温は低く、ミツバチの活動は目視できません。24日にご紹介した今年2月末の養蜂場と同様と言えます。もうすぐ、師走、冬眠こそしないものの、ミツバチたちは冬ごもりともいえる状況ですが、この時期のミツバチの寿命は3が月程と開花期ピークの4月~6月に比べると3倍くらい長生きをします。
彼らがこの冬を越して春の開花時期に次の世代にその社会をバトンタッチできるように、的確なバックアップをするのが私たち養蜂家の役割です。ご覧のように巣箱はいずれも一個だけです。女王蜂の産卵はほぼなく、自らの役割を終えた雄のミツバチはその巣箱からすでに消えています。残された働きバチと女王蜂に十分な給仕と栄養補給をして、ダニ対策など巣箱の衛生管理に気を配るのが冬の養蜂家のルーティーンになります。
齊藤克明