秋の蜜源植物
秋の蜜源植物はセイタカアワダチソウです。夏のむせかえるような暑さのなか、平地のいたるところで群生し青葉を伸ばしていたその植物が今、黄色い花を咲かせています。
養蜂場のある君津の里山付近では、今、セイタカアワダチソウとススキがお互いのテリトリーを争って咲いています。雄紀によるとススキは風を媒体として花を咲かせるので蜜源にはならいのだそうですが、この2種類の植物にとっては、お互いの生存をかけて、静かな縄張り争いが演じられているようです。
今の時期、ミツバチの数は減少しますが、巣枠をチェックすると驚くほどの蜜が貯蔵されていることがあります。彼らがなるべく自力で自然に花のない冬を乗り切るために採蜜は行わず、出来得る限り脇役的サポートをするのが今の時期の養蜂家と雄紀、隆一は考えているようです。
齊藤克明