養蜂&はちみつコラム

ミツバチ-雄バチの役割#2

無駄巣のほとんどは雄バチの飼育枠です

今月17日にミツバチの雄の役割について述べました。ミツバチの社会を支えているのは、産卵に専念する女王蜂と働きバチすなわち雌バチであることは17日のコラムで述べました。雄バチは、新生女王蜂との交尾のみが彼らの役割で、蜜の採集から加工、生産に関しては繰り返しますが、雄バチは一切関与しません。

では、雄バチはどのようにして生きてゆくための自身の餌を確保するのでしょうか。雄紀によると雄バチは蜜(餌)を働きバチからもらうのだそうです。自分が生きていく分の蜜くらい自分で採取すればいいと私たち人間は常識的に思うのですが、ミツバチ社会はなんと徹頭徹尾合理的に出来ていることでしょう。雄バチは雌バチから蜜を口移しでもらって生き、開花時期が終わると必然的に働きバチから蜜がもらえなくなります。餌が無くなった雄バチは巣から追い出されてしまうのだそうです。

巣から追い出された雄バチは、自力で秋から冬にかけて、希少な蜜源をどうにか探し当て、命を繋ぎ、春まで生き長らえる―とは残念ながらなりません。それも自然の掟なのでしょう。

さて、Bee Conciergeの養蜂場では、特産のカラスザンショウがこれから開花時期を迎えます。長かった今年の梅雨ですが、元気に増えてゆく今の時期のミツバチ、その活動は続きます。齊藤克明(父)

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