養蜂&はちみつコラム

自然への寄り道

君津の山里3か所に主要な養蜂場を置いている私たちですが、はちみつの生産に徹頭徹尾特化しているわけではありません。多くの生き物が当然のことのように養蜂場という人為の場に寄り道します。

なるべく多様なはちみつを作るために3拠点以外の場所にミツバチ群を移動させることもあります。彼らの活動は太陽が出ている間なので、移動は必然的に夜になります。すると、闇夜の中に、私たちがつけているヘッドライトにキラッと光る2つの光源が反射することがあります。シカです。さすがに君津では、蜜を好物とする熊は極めて稀なのは幸いです。イノシシ、サル、アナグマ、タヌキなども養蜂場に寄り道することもあるのですが、彼らは甘党ではないようで養蜂場を壊滅させるようなことはありません。

できることであれば、山里は基本的には彼らが先住者であり、そのテリトリーですから、尊重したいと思っています。ミツバチ群の数十のボックスを置くのにそれほど広大なスペースが必要なわけでもありません。

自然がいつまでも多様な生物を育むところに、植物も繁栄し、その恩恵としての花蜜を採取するというサイクルを私たちは大事にしたいと思っています。

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