養蜂&はちみつコラム

日本みつばちと西洋みつばち #3

<昨日のコラムに続きます>日本の養蜂事業において圧倒的な主流を占める西洋みつばちですが、その弱点はダニに弱いところです。一方、日本みつばちはダニに対する抵抗力は西洋みつばちよりもはるかに強いものがあります。この2種類のみつばちはもちろん、ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科(Apidae)・ミツバチ属(Apis アピス)の昆虫ですが、その生まれ育った環境で、ダニへの耐性が変化したのだと思います。

ミツバチの体表上にいるミツバチヘギイタダニ

西洋みつばちが生まれた環境は、高温多湿ではありません。おそらく、彼らに寄生するダニにとっては、湿気がないというのは、致命的な環境だったのでしょう。

日本では、容易にダニが在来種のみつばちに寄生することができたのでしょうが、それを防ぐための工夫も日本みつばちにはその進化の過程で授けられたのだと思います。

ダニ対策は、日本の養蜂家にとっては、極めて深刻な問題であることは間違えありません。

齊藤雄紀談、父筆

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