日本みつばちと西洋みつばち #2
<2月27日のコラムに続きます>
その希少さからとても人気のある日本みつばち蜜ですが、西洋みつばちと比較すると飼育管理が難しいのが大きな課題です。更に、西洋みつばちが開花時期に一種類の最も蜜を出す花に集中して採蜜するのに対し日本みつばちは、複数の花から蜜を集めるという傾向があります。
一方で日本みつばちは、病気やダニに対する抵抗力は強くスズメバチの来襲にも集団で防御するなど、西洋みつばちにはない特異な力を持っていますが、その糖分濃度は78パーセント程度で「甘さ」の点では西洋みつばちが少しばかり高いようです。
さて、現代の日本、その山河では外来種が既存の在来種を駆逐しかねない危機が多く聞かれているなか、みつばちたちはお互いの長所を生かしてとは、私たち人間の見方に過ぎないでしょうが、共存していることはとても喜ばしいことと思います。齊藤雄紀談、父筆