寒い日が続くとほぼ毎日の養蜂場でのミツバチ確認も時として辛いことがあります。巣箱の出入り口付近に寒さに耐えきれなかった外勤バチのなきがらが多数あるときは、無意識にため息をついていることもあります。それが自然の営みで、冬の間は巣の保温をサポートするため断熱板を入れるのですが、自然は私たちの意のままには到底なりません。

真冬でも、晴れて風のない日には、巣箱内の温度も上がり、元気な外勤バチは数少ない花を求めて巣箱から飛び立っていきます。体長13ミリほど、体重数グラムの彼らの元気な飛翔を見るたび、「元気で戻って来いよ」と声をかけたくなります。

 

もうすぐ梅の花の季節です。

 

野生の梅は、その桜よりも数が少ないようで、「梅蜜」をマーケットで提供できないのは残念ですが、ミツバチたちの越冬の食糧には貢献していると思います。この季節、養蜂家はミツバチコロニーの維持のために天気予報に一喜一憂です。

彼らと共に今年もFruitful Springを期待したいと思います。

 

斉藤克明