養蜂日記

#1 養蜂の未来

未来の養蜂を考える時、大切なキーワードは自然、気候、文化、食ではないかと思います。これは、京都在住の親日家、デービッド・アトキンソンさんがご自身の著書の中で繰り返し述べている世界の人々から日本に関心を持ってもらうための要素なのですが、養蜂においても視点は違っていても驚くほどにシンクロしていることなのです。

自然については言うまでもありませんが、ミツバチが花蜜を集めるため、その蜜源を育てる環境としては、必須事項あると共にその根本であると思います。自然が汚染されれば、ミツバチは直接、間接に大きな影響を受けざるを得ません。例えば、養蜂場近くに田んぼや畑があり、農薬が散布されればミツバチの社会は一瞬にして壊滅の危機にさらされます。

気候については、昨年、9月に千葉を直撃した台風15号など、異常気象によってミツバチの健全な成長とその社会の維持に甚大な被害を及ぼします。長雨や干ばつ、そして猛暑、厳寒なども植物の開花に大きく影響し、ひいてはミツバチの基本活動の妨げになります。続く

 

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