養蜂日記

風邪をひいたらはちみつ

これは還暦を過ぎた父から聞いた話です

父は運動好きで早朝に公園に行くのが日課になっています
公園でよく会うご婦人に私の養蜂稼業を伝えると、
その方が幼少のころ、生まれ故郷の奄美の島では
風邪をひいたときには、はちみつ湯を飲まされ睡眠を
十分に取らされたそうです
半世紀よりも前の話ですから、もちろん私は生まれていません
それでも父が言うには、その当時、甘いものというのは
飛びきりの贅沢で、父も風邪になると、(私にとり)お祖母さんがやけに
優しくなるのと、バナナが食べられるので、
風邪ひきはむしろ歓迎されるべきことであったそうです

父の記憶、古き良き時代と言うにはあまりにも情報が少なすぎます
それでもはちみつが「貴重な」薬的役割を果たしていたことは
おぼろげながら想像できるのではないでしょうか

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