養蜂日記

ミツバチを取り巻く環境

桜の花がほぼ満開になり、君津の山里のミツバチたちもいよいよ彼らのコロニーを拡大させる花の季節がきました。

私たち養蜂家にとっても、ミツバチのサポートとバックアップに気が抜けません。幸いにも今年の春は、極端な長雨もないようで、彼らにとって働きやすい環境のようです。しかしながら、油断はできません。

自然はそこに住むすべての生きものに共有されるべきものですから、これから若葉の時期になれば、鹿、イノシシ、猿が養蜂場に闖入する可能性もあり、ミツバチにとってその環境が手放しで安全ではありません。

更に、目に見える動物だけではなく、ミツバチを好物とする昆虫、蛾、ダニなどにも彼らのサポーターとしての養蜂家は気を配る必要があります。

また、規模の大きな田んぼや畑などには、農薬なども使われるでしょうから、それが散布された時に風が強かったりすると、外勤バチが巣に戻ってこれないこともあります。人とミツバチの共存は、時に知恵や配慮が必須となることがあります。

幸いなことにここ君津には、はちみつを好物とするクマは生息していないようですので、養蜂場を電気柵で囲うまでには至っていません。また、さきに述べた野生の動物たちによって、養蜂場のミツバチコロニーが壊滅的打撃を受けたこともありません。

自然の環境は、なるべくそのままにすることを基本として、今年の春、夏ともに大きな気候変動がなく、ミツバチと共にしっかりした仕事ができることを願っています。

 

斉藤克明

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