養蜂&はちみつコラム

ある日本のはちみつ博士

中国、後漢~三国時代(一世紀~3世紀ごろ)に編纂されたという神農本草経に診られる石蜜(蜂蜜)の記録

蜂蜜薬効論と題し、「はちみつの成分と薬効」及び「東洋医学より観た蜂蜜の薬能と応用」という副題ではちみつを研究された渡辺武という薬学者である先生がいました。この論文が発表されたのは、昭和27年秋、京都大学だったそうですが、学者先生の視点なのでその文章は硬く、もちろん読み物的ではありません。しかし、医学、薬学という視点からはちみつの分析および研究は、養蜂家にとって貴重な情報が満載されています。それらを一般のはちみつ愛好家の皆さんに平明にお伝えすることで、日常のはちみつ習慣に参考になると思い、そのエッセンスをこれからシリーズで解説させていただきたいと思います。

渡辺先生の論文は上記のとおり2部に分かれ、はちみつの成分を徹底的に分析すると共に、東洋医学的視薬効とはちみつの東洋(主に中国)における歴史について述べています。

以前にご紹介しました、ローワン・ジェイコブソン著、「ハチはなぜ大量死したのか」や、ルーシ―・M・ロング著、「ハチミツの歴史」などのカジュアルで日常に即した話題性に富む内容ではなく、あくまでもはちみつの多角的分析ですが、そこには、故渡辺先生の東洋的な思想や自然に対する敬意も感じられます。

シリーズでこのコラムでご紹介したいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。

齊藤克明(父)

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