巣箱について

ミツバチの巣箱ってなんとなくどの養蜂家も同じものを使ってるイメージがありますが実は国によって、地方によって、また個人によっても微妙に違うんです。

例えばアメリカ、及び主なヨーロッパ諸国の巣箱・・・・つまり世界のスタンダードな巣箱は箱の底が簡単に外れる上にこれといって窓も無い非常にシンプルな作りの巣箱です。

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↑アメリカの巣箱(上の画像のように箱には持ち手のくぼみがあるだけです)

これは、箱の底にゴミが溜まった際、箱を分解して速やかに洗浄できるようにした工夫です。また構造を単純化した事で箱自体の製造コストを落とし、頻繁に巣箱を新しいものに替えることで病気の蔓延も防いでいるのかもしれません。

一方日本の巣箱は巣箱底面がネジや釘でがっちりこていされた非常に強固な作りになっています。さらに箱の外周を補強材で組み固めており、西洋のものと比べると大分重厚です。その分管理は若干やりにくいです。

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↑日本の一般的な巣箱

なぜこの様な違いが生じるかというと国土の地形が理由です。

国土の約75%が山でできている日本においては必然的に平地は市街地が多いため、住民とのトラブルを避けたい養蜂家は山地に箱を設置することが多くなります。

そして道の細い山地では巣箱を移動する際、巣箱を一旦車から下ろして設置場所まで人が抱えて運ぶ必要があります。

その為、箱の各部の固定が甘い西洋式の様なデザインでは人が抱えて歩く際の揺れに耐え切れず破損してしまう恐れがあります。その為多くの補強がなされた結果現在の形になったのだと思います。

一方西洋では平地が多く、しかもミツバチを移動させること自体あまりなかったので、頑丈さよりも蜂の管理のしやすさが追求され現在の形になったのでしょう。